3・11甲状腺がん子ども基金3・11甲状腺がん子ども基金

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「甲状腺検査についてのアンケート」の結果

 2017.12.22

 特定非営利活動法人3・11甲状腺がん子ども基金は、療養費給付事業「手のひらサポート」で、107人の方に療養費を給付しています(2017年12月1日現在)。また、甲状腺がんと診断を受けた子どもたちの治療環境やQOL(生活の質)の向上につなげるため、日頃よりアンケートの御協力をお願いしています。
 今回は「手のひらサポート」の受給者のうち、原発事故当時に福島県在住で、県民健康調査の甲状腺検査の対象となっている方に、甲状腺検査についてのアンケートをお願いしました。とりわけ福島県県民健康調査検討委員会で進んでいる論議について率直なご意見を伺うことといたしました。
 アンケートをお送りした67世帯のうち、52世帯のみなさまから、回答をいただきました。御協力くださいました皆さまには有難うございました。
 
 調査結果で目立っていたのは、今後の甲状腺検査に関する質問で、回答のあった方のうち、「検査の継続を望む」という声は9割と圧倒的でした。そのうち、さらに「拡充を望む」意見は3割を超えました。縮小した方がよいという選択肢を選んだ方はいらっしゃいませんでした。
 また、「放射線の影響とは考えにくい」「過剰診断」という前に被ばくの影響を受けていない地域で福島県と同等の検査を行ってから結論を出してもらいたい、いま結論を出すのは早すぎる、長期に調査を継続してほしいという、至極当然なご意見も示されました。
 一方、「過剰診断」ならば、必要のない治療を受けたことになるのかという反発や怒りの声もありました。また、「早期発見は重要である」という意見は多く、甲状腺検査によってがんが見つかったことを肯定的に評価している方が多いことがわかりました。検査することによって不利益が発生しうる可能性を心配する声は、ありませんでした。
 
 
 甲状腺がんの手術を受けた方々は、当事者同士で繋がる機会も少なく、皆さんが手術後にどのようなことを考えたり、どんな情報を求めているのかなどが、共有できていないのが実情です。今回の「甲状腺検査に関するアンケート」の結果を掲載いたします。甲状腺手術をされた皆さんにとって、ひとつの情報源として共有していただけると幸いです。
 アンケートは自由記述式で回答していただく問いを設けましたが、多くの方がご自身の言葉で綴ってくださいました。そこには甲状腺がんと診断を受けた方、お一人おひとりの思いや考えがあり、それぞれの暮らし、描いている夢や未来があることが伝わってきます。今回いただいた重要な証言を受けとめ、支援に役立てていきたいと思います。そして、一般の皆さまには、甲状腺がんについて、知って頂くきっかけになることを希望しております。 
 
「甲状腺検査に関するアンケート」
【 実施期間 】2017年8月7日〜8月30日
【 対 象 者 】「手のひらサポート」を受給されている、事故当時福島県内にいた67世帯
【 回 答 数 】52世帯(回答率77.6%)
【回答者属性】本人が回答:12人(23%)、父親が回答7人(14%)、母親が回答:33人(63%)

 
「甲状腺検査に関するアンケート」調査結果